以前の刊でクリーン開発メカニズム(CDM)について書きますと約束したのでここで述べさせて頂きます。
まずクリーン開発メカニズムとは何か?ですが、簡単に言うと二酸化炭素の排出量を先進国と途上国で取引する事です。

クリーン開発メカニズムの他にも共同実施(JI)、排出量取引(ET)がありますが、今回はクリーン開発メカニズムについて主に述べます。
クリーン開発メカニズムと排出量取引の違いは、クリーン開発メカニズムは先進国と途上国の間で交わされますが、排出量取引は先進国同士で行われるという点です。
共同実施は先進国が共同で行った温室効果ガス削減プロジェクトなどの事を言います。
発電施設の運用改善、再生可能エネルギーの利用、植林事業などがあげられます。
この三つのシステムは皆さんおなじみの京都議定書から生まれたものです。

クリーン開発メカニズムは先進国と途上国が共同で、温室効果ガスの削減プロジェクトを途上国において実施し、そこで生じた削減分の一部(認証排出削減量)を先進国がクレジットとして得て、自国の削減に充当できる仕組みです。
クレジットとはお金の代わりのような制度です。

先進国にとってはより少ない費用で二酸化炭素の排出量を削減でき、途上国にとっての持続可能な発展の支援も出来ると言う考えが背景にあります。
日本は国内の削減が上手くいかない中、国も経済界もクリーン開発メカニズムクレジットの調達に大きな期待をかけています。
あまりニュースなどでは聞きませんが、是非覚えておいてほしいです。
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